観光客もキムチ作りにチャレンジ

専門家が手ほどき、平壌・黎明通りの料理祝典場で

朝鮮料理の体験実習が最近、外国人観光客から密かな人気を呼んでいる。

朝鮮料理協会の主管で、今年2月から始まった。

場所は平壌に新たに建設された黎明通りの一角、料理祝典場で実施されている。

7月下旬のある日に実習に訪れたのは、ノルウェー、オランダ、ウクライナからの男女5人。

コック帽にコックコートをまとって一列に並び、朝鮮料理協会中央委員会の技術研究部長から直々に手ほどきを受けた。

この日チャレンジしたのはトラジの和え物、冷麺、キムチ、緑豆チヂム、鶏肉とキノコの炒め物の5種類の料理。
「緑豆チヂムは、シンプルな味付けで素材の味を引き立たせるのがポイントです」。
リ・チュンホ厨房長(31)の丁寧な説明に耳を傾ける実習生ら。

焼きあがったチヂムを食べ、実習生らが「Good!」と親指を立てると、
リさんの顔にも笑顔が咲いた。

キムチづくりは、あらかじめ塩漬けされた白菜にヤンニョムを塗り込むだけの即席のものだが、実習生らは葉を一枚一枚めくりながら塗り込む作業に夢中になって取り組んだ。

「これが初の国際親善キムチだ!」

実習生の一人が真っ赤に染まった白菜を持ち上げ、声高に話すと、一同がどっと笑い崩れた。

韓国に次いで朝鮮を訪れたアルベルト・ヤン・ディクステルホイスさん(49、オランダ・ラドバウド大学心理学教授)は、ぜひ本場の味を学びたいと、朝鮮料理の体験実習を申し込んだ。

「自分なりに作ってみたもののうまく味を再現できなかった。
こうしてプロから直接教えてもらう機会に恵まれてとてもありがたい。
料理の出来栄え?そりゃ美味しいと信じたいよ」
と冗談めかして笑った。

朝鮮料理協会では今後、実習のメニューを固定せずに観光客の要望に沿ってどんどん増やしていく予定だという。

記事提供 朝鮮新報社