≪中外ニュース≫ 7種類の大同江ビール、自家製パンが人気

万寿橋清涼飲料店

平壌の普通江のほとりにある万寿橋清涼飲料店。
7種類の大同江ビールと9種類の自家製パンを楽しめる専門店として、2012年10月にリニューアルオープンした。

蓮の花をモチーフにした高級感溢れる建物の中は、立ち飲みビアホール、パンなどの軽食を楽しめるイートインスペース、カフェバーに分かれている。
天気のいい日には野外のカフェテラスも利用可能で、最大収容人数は400人だ。

同店の看板メニューは、ビアホールで提供される7種類の大同江ビール。
配合された麦と米の割合によって1番から7番まで、それぞれ味わいが異なる。
おすすめは、麦70%、米20%の割合で作った2番のビール。
爽やかなのどごしが、老若男女問わず人気だという。

夏本番ということもあり、小麦粉を揚げた「ビール菓子」やスルメを片手に、仕事帰りの一杯を楽しむ人々で、店内は連日にぎわっている。多い日には、1日1トン(500mlのジョッキ2000杯分)ものビールが出るという。

同店のもう一つの人気メニューがハンバーガー、ホットドッグ、サンドイッチなどの9種類の自家製パンだ。
ふんわりとしたバンズにビーフパティ、レタスを挟んだハンバーガーはシンプルな造りだが、その分厚めのパティのジューシーさ、しっかりとした歯ごたえが際立つ逸品だ。

もともと同店は、1973年にパン専門店としてオープンした。
2012年のリニューアルを機に、パンとともに大同江ビール、カクテルやコーヒー、お茶、アイスクリームなどを提供するようになった。平壌市内でも美味しい焼き立てパンが食べられる老舗として有名だ。

パン・オクファ支配人(54)によると、パン生地を形成する際に、小麦の他に三池淵ジャガイモでんぷん生産工場で生産されたでんぷん粉を一定の割合で混ぜることで、栄養価が高く美味しいパンが焼きあがるという。
老舗の技術と独創性がミックスされた同店のパンは、今年4月に開催された第24回太陽節料理祭典でも高い評価を受けた。

美味しいパンに舌鼓を打ちながら普通江の景色を楽しむもよし、お気に入りの番号の生ビールを片手に仕事終わりの市民らと乾杯を交わすのも一興だろう。
営業時間は、ランチが12時から14時まで、ビールの提供とディナーが17時から19時。店休日は月曜、木曜となっている。