国内最高の美術家の仕事に触れる

万寿台創作社 展示館

朝鮮民主主義人民共和国最大・最高の美術制作集団として名高い万寿台創作社(平壌市平川区域)。

1959年11月17日に設立された万寿台創作社は朝鮮画、油画、陶磁器、彫刻など12の分野別制作グループに分かれており、全体で700人の美術家が所属している。

主体思想塔や凱旋門、千里馬銅像など朝鮮国内にある名だたる建造物を設計、制作したのも同社だ。

平壌市平川区域にある同社の広大な敷地内には、アトリエとともに、同社に所属する美術家たちの作品を鑑賞できる展示館がある。
展示館は3階建て。

1階は一般作家の作品が、2階と3階は功勲芸術家、人民芸術家といった称号を持つ著名な美術家たちの作品が展示されている。
朝鮮画、油画、陶磁器、彫刻、刺繍、版画、宝石画など美術品のジャンルは多岐にわたる。

2階と3階には、朝鮮が誇る青磁器陶芸家で古来の朝鮮青磁を復活させたことで有名なウ・チソン(陶芸)ら国宝級の美術家に加えて、59年に日本から帰国した女流画家・金承姫など在日同胞になじみのある美術家の作品も展示されている。
展示されている美術品を購入することも可能だ。

万寿台創作社は以前から朝鮮観光の定番参観先の一つ。
現在も、海外からの観光客がここを大勢訪れている。

展示館では同社制作の美術品が収録された作品集(2013年発行)も販売されている。
作家別に代表的作品が掲載されており、同社が誇る美術品の数々を手軽に確認することができる。

朝鮮における現代美術の成果の一端をぜひ自分の目で確かめ、お気に入りの美術家、お気に入りの作品を見つけてみてはいかがだろう。(了)

開館時間:9時~18時
休館日:日曜日