訪朝日記 実り豊かな秋の平壌へ

名所巡りと美味あじわう

9月15日から5泊6日の日程で北海道同胞商工人祖国訪問団が平壌と開城を訪問した。
団長には北海道商工会、金清会長。
そして朴祥建副会長、権一輝副会長、総聯北海道本部丁聖漢委員長をはじめ商工人、団体代表など17名が訪問した。

きっかけは2018年の年明け、「平和の突破口を開く年にする」とし冬の平昌五輪参加を表明した金正恩委員長の電撃的な新年の辞に触れた金清会長が、「情勢が急速に好転するであろう今年、祖国に行ってみましょう」という提案から始まった。

4月と5月には板門店で北南首脳会談が立て続けに実現し、6月には史上初の朝米会談という予想をはるかに上回る速度で情勢は平和と統一にひた走った。
そして9月の感動的な北南首脳会談真っ只中での平壌訪問。

「朝鮮が初めてという5名の方を考慮して普段の風景を見せたく、案内人に通常のツアーコースを回るようにお願いしました」と崔寅哲理事長。

平壌に到着した夜から15万人の大マスゲーム「輝く祖国」に圧倒され、翌日から青空広がる平壌と開城の人気スポットを楽しみ、市民生活に触れた。
同胞は異口同音に「日本のテレビをうのみにしちゃだめだね」と感心した様子。

幾度も訪問している人が驚いたのは板門店の変化。
「これまで極度の緊張感、敵対心、警備態勢で張り詰めていたのが、今回は外国人観光客であふれ土産店もあり観光名所のようなほがらかな雰囲気。私たちも驚きました」と崔理事長。
世界で最も注目されている平和の象徴、その本当の意味、現実を肌で感じた瞬間だった。

記事提供 朝鮮商工新聞社