南浦市の天然炭酸泉/江西薬水を使用
平安南道南浦市にある江西薬水工場は、朝鮮の人々が愛飲する炭酸ミネラルウォーター「江西薬水(강서약수)」で広く知られている。
慢性胃炎や大腸炎、動脈硬化など、さまざまな疾病に効果があるとされる。
この水を使った天然炭酸泉が昨年11月、同工場の敷地内にオープンした。
施設では温水治療をメインとしており、1階には浴場と医療室、2階には長期療養者のための宿泊室、食堂、スポーツルームが備えられている。
温水治療は、一人用のバスタブに浸かる方法と足湯に浸かる方法の2種類がある。
利用客はまず、1階の医療室で血圧を測り、持病の内容にそって温水の温度や温浴時間について指示を受ける。
同浴場の専属医師によると、循環器、消化器、泌尿器系など幅広い疾病に効果がある。微炭酸を含んだ弱酸性の江西薬水の成分が皮膚を通して吸収され、皮膚と血管の機能に影響を与えるとともに、皮下で活性物質が作られることでさまざまな効果が生まれ、美肌作用もある。
「高血圧の患者に対しては水温を高くし、低血圧の患者には水温を低く設定することで血圧が正常値に戻り、胃病の患者は『江西薬水』を飲みながら温浴を行うと胃の運動が活発化し、胃液の分泌が正常化する」(専属医師)
「江西薬水」を使った温水治療は国内で初の試み。平日休日を問わず利用客が絶えない人気ぶりだ。
平壌市中心部から江西薬水工場までの距離は20余キロ。
海外同胞、外国人も利用できる。