≪中外ニュース≫ 市内の観光スポットを快走

平壌で春と秋にマラソン大会 ~プロからアマチュアまで各国のランナーが参加

平壌では近年、観光客が参加可能なマラソン大会が年に2回、開催されている。
一つは、太陽節(金日成主席の生誕記念日、4月15日)の祝賀行事として毎年4月に開催されている万景台賞国際マラソン大会だ。大会は競技ランナーが出場する選手部門と市民ランナーが出場する愛好家部門に分かれて行われ、フルマラソン、ハーフマラソン、10km走、5km走のカテゴリーが設けられている。
コースは、金日成競技場をスタートし、凱旋門から市街地を抜けて大同江に沿って走り、金日成主席の生家がある万景台の近くで折り返すルートとなっており、英雄通り、万寿台通り、倉田通り、未来科学者通りなど平壌を代表する観光スポットを楽しむことができる。

もう一つが、2017年から始まった秋季アマチュアマラソン競技大会だ。
今年9月29日に行われた大会には、国内外のランナー200余人が参加。秋風に吹かれながら、フルマラソン、ハーフマラソン、10km、5kmの部で健脚を競った。
自撮り棒を持ち平壌の街並みを撮影しながら走る観光客から「本気ランナー」まで、楽しみ方は人それぞれ。
万景台学生少年宮殿を出発し、光復通りを周回するコースを快走した。

  ▲ クリックで画像を拡大

駐朝インドネシア大使館職員のハンナ・アンダリさん(29)は、同僚たちとともに、5kmのコースに初エントリー。
「平壌の美しい街並みを楽しみながら快走できた。沿道の平壌市民の声援も温かく、平壌がとても好きになった。朝鮮を訪れるインドネシア人はまだ多くないが、公害もなく、美しい都市の姿を、今後多くの人に見てほしい」と語った。
オーストラリアの旅行会社に勤めるロワン・べーシドさん(32)は、11人の旅行客を引率し、マラソンに参加した。
「春に行われる万景台賞国際マラソンには参加したことがあるが、秋季マラソンは初めて。澄んだ秋風を感じながら走る平壌の街並みは最高だった」と語った。
日本からの参加者もいた。
世界各国を旅するのが趣味だという黒水綾乃さん(41)は、203カ国目の訪問国に朝鮮を選んだという。
「美しい平壌の街並みを快走できたことが嬉しく、沿道から平壌市民たちが手を振ってくれて、まるでスターになった気分だった。妙香山も訪問することができて、充実した旅だった」と語った。
マラソンの開催日時やツアー情報は、中外旅行社のホームページを通してチェックできる。